ケガや痛みのないクライミングをめざして 頚椎症性神経根症

ケガや痛みのないクライミングをめざして 頚椎症性神経根症

頚椎症性神経根症の疑い

数年前に髄膜炎になって入院、退院してから本格的に始めたフリークライミング。

 

肘を痛めたり、膝を痛めたりと小さなケガをちょいちょいとやってきましたが、大きなケガもなくこれまで楽しんでこられました。

ところが先日、肩甲骨のあたりが痛み、右手から指にかけて痺れが起きました。

もう自分もオッサンやし、四十肩かな?と思っていたのですがクライミング(特にビレイ)を続けていると痛みが増し、右手に力が入らなくなってくるようになりました。

パンプ大阪で、それほど登ってないのにガバが持てなくなってしまい、さすがにおかしいと思い、翌日整形外科を受診したら、頚椎症とのことでした。

自分の場合は第3頸椎と第6頸椎の隙間が狭くなっており、この部分の椎間板と骨の変形があって神経を圧迫している可能性が高いとのこと。

椎間板ヘルニアのようなものですが、MRIで断面をとらないと正確な診断はできないようで、それはしばらく様子を見てからでもということになりました。

治療といっても保存療法でしばらく様子をみるしかないようで、この保存療法で6割の人が症状が治まるとのこと。症状が治まるといっても治癒するわけではなく、圧迫されている神経根が慣れてくるために痛み等の症状が出なくなるようです。

そりゃ、骨の形が自然に元通りになるはずはないので納得ですが…。

しばらく様子を見て、改善する様子がない、悪化する場合は手術的な治療行う場合が多いようです。

こちらのホームページから画像引用しています

日本整形外科学

 

中年~高齢の人で肩~腕の痛みが生じます。腕や手指にシビレが出ることも多く、痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度はそれぞれです。

一般に頚椎を後ろへそらせると痛みが強くなりますので、上方を見ることや、うがいをすることが不自由になります。上肢の筋力低下や感覚の障害が生じることも少なくありません。 

日本整形外科学会ホームページより引用

 

どうしてなるの?頚椎症性神経根症の原因

・加齢
頚椎症性神経根症の主な原因は加齢変化です。脊椎の加齢変化が起きやすい家系もあるため、体質的なものも関係している可能性があります。

・姿勢
デスクワーカー、職業ドライバーなど長時間座位をしている方は、うつむきになるため首や腰など脊椎への負担が大きくなります。仕事中は背筋を伸ばして、1時間毎に体を動かしたほうが頚椎にとってはよいです。また内装業、植木職人やエアコンのメンテナンスをする方は、よく上を向くため発症しやすくなります。

・スポーツ
柔術などの格闘技、ラグビーやサッカーなど首に衝撃が加わるスポーツはもちろんですが、テニス、バドミントン、自転車、サーフィンなどのスポーツでも首に負担がかかり、椎間板の変性を早めてしまうことがあります。

 

これからの治療・対策

医者から言われたのは、以下の2点。

①首を後ろに反らせないようにすること

②ジャンプして着地するなど、首に衝撃がかかるような動作をしないこと

というわけで、しばらくビレイはできません(涙)。

ボルダリングでも終了点からジャンプして降りたりするのは良くないので、クライムダウンが必須。

腕の筋力、指の筋力ともにすごく落ちてしまっているので、どのみちあまり高難度な課題はできませんが、痛みが治まってきたらリハビリから始めようかと思っています。なんせ右腕の筋力が弱くなってるのがわかるので…(汗)

それと、できれば首の筋力も鍛えたほうが良いらしい…。

闘病日記とかにならないように、早く良くなってくれたらいいんですが。