覚えたい 基本ロープワーク③
ロープワークの続きです、また5つ紹介します。
⑪ミュールノット
ムンターヒッチと組み合わせて、仮固定する際に使います。
まずはループを一つ作ります。
ここで注意するのはループを作った際に2本のロープが並行していることが大事です。
次に左側に流れているロープ(荷重がかかっていない方)を環にしてループの中に通します。
この時に2本の並行しているロープを越える(この場合は下側)ようにします。
結び目を締めて完成。ここではしていませんが、仮固定では引き出したロープでメインロープに末端処理を行います。
⑫スリップノット
スリングを岩などにかけて支点にする場合、スリングがすっぽ抜けない様にする際に使ったりします。
簡単な結びです。まずは輪を作ります。
輪にロープを通せば完成。
⑬マリナーノット
マリナーノットはあまり使うことはないのですが、自己脱出などをする際にロープの荷重を移す時などに使います。
それ以外でも使うことあると思うのですが、自分はあまりそういうシーンを体験してませんので…。
片側はクレムハイストになっています。安全環付きカラビナは支点だと思ってください。
カラビナにスリングを通します。
スリングは2巻きします。
それからスリングに巻き付けていきます。巻き数は6〜7回程度でいいかと思います。
巻き付けたら、スリングの股にスリングを折って通し、写真のように輪が2つになるようにします。
2つの輪っかにカラビナを通して完成。
⑭バタフライノット
ロープの途中に手がかりを作ったり、フィックスロープにカラビナを掛けたりする際に使います。
これも何種類か結び方がありますが、一番カンタンな方法をご紹介します。
まず手に3回ロープを巻き付けます。
次に一番左のロープを真ん中に移動させます。
次にまた一番左のロープを今度は一番右へ移動させます。
そしてそのロープを離さずに手を抜きながら輪の中を通します。
結び目を整えて完成です。
一般的な結び方も写真で紹介しておきます。
⑮ボーラインノット(ブーリンノット)
もやい結びとも言う、定番の結び目。簡単で解きやすく、キングオブノットとも言われています。
ただし、横方向の力に弱く、末端処理することが必要です。
何種類も結び方があるのですが、結び目がわかりやすい方法で紹介します。
まずこのような輪を作ります。輪の交差は末端側のロープが上です。
作った輪に下から通します。
メインロープの下をくぐらせて、再度輪の中へ今度は上から通します。
結び目を締めて完成。ここでは省略していますが、万一解けたら危ない場合で使用する時は必ず末端処理(オーバーハンドノット)が必要です。
その④につづく…
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