覚えたい 基本ロープワーク③

覚えたい 基本ロープワーク③


ロープワークの続きです、また5つ紹介します。

 

⑪ミュールノット

ムンターヒッチと組み合わせて、仮固定する際に使います。

まずはループを一つ作ります。

ここで注意するのはループを作った際に2本のロープが並行していることが大事です。

 

2014-12-06 16.02.43

次に左側に流れているロープ(荷重がかかっていない方)を環にしてループの中に通します。

この時に2本の並行しているロープを越える(この場合は下側)ようにします。

2014-12-06 16.03.01

 

結び目を締めて完成。ここではしていませんが、仮固定では引き出したロープでメインロープに末端処理を行います。

2014-12-06 16.04.21

 

⑫スリップノット

スリングを岩などにかけて支点にする場合、スリングがすっぽ抜けない様にする際に使ったりします。

簡単な結びです。まずは輪を作ります。

2014-12-04 23.52.36

 

2014-12-04 23.53.242014-12-04 23.53.332014-12-04 23.52.57

 

輪にロープを通せば完成。

2014-12-04 23.54.01

 

 

⑬マリナーノット

マリナーノットはあまり使うことはないのですが、自己脱出などをする際にロープの荷重を移す時などに使います。

それ以外でも使うことあると思うのですが、自分はあまりそういうシーンを体験してませんので…。

 

片側はクレムハイストになっています。安全環付きカラビナは支点だと思ってください。

カラビナにスリングを通します。

2014-12-06 16.22.51

 

 

スリングは2巻きします。

2014-12-06 16.23.28

 

それからスリングに巻き付けていきます。巻き数は6〜7回程度でいいかと思います。

2014-12-06 16.23.59

 

2014-12-06 16.29.14

巻き付けたら、スリングの股にスリングを折って通し、写真のように輪が2つになるようにします。

2014-12-06 16.30.03

 

2つの輪っかにカラビナを通して完成。

2014-12-06 16.30.31

⑭バタフライノット

ロープの途中に手がかりを作ったり、フィックスロープにカラビナを掛けたりする際に使います。

これも何種類か結び方がありますが、一番カンタンな方法をご紹介します。

まず手に3回ロープを巻き付けます。

2014-12-06 16.56.40

 

次に一番左のロープを真ん中に移動させます。

2014-12-06 16.57.06

 

次にまた一番左のロープを今度は一番右へ移動させます。

2014-12-06 16.57.44

 

そしてそのロープを離さずに手を抜きながら輪の中を通します。

2014-12-06 16.58.04

 

結び目を整えて完成です。

2014-12-06 16.58.25

 

 

2014-12-06 17.07.05

 

一般的な結び方も写真で紹介しておきます。

2014-12-06 17.02.372014-12-06 17.03.01
2014-12-06 17.03.42
2014-12-06 17.04.01

 

⑮ボーラインノット(ブーリンノット)

もやい結びとも言う、定番の結び目。簡単で解きやすく、キングオブノットとも言われています。

ただし、横方向の力に弱く、末端処理することが必要です。

何種類も結び方があるのですが、結び目がわかりやすい方法で紹介します。

 

まずこのような輪を作ります。輪の交差は末端側のロープが上です。

2014-12-04 23.57.47

 

作った輪に下から通します。

2014-12-04 23.58.01

 

メインロープの下をくぐらせて、再度輪の中へ今度は上から通します。

2014-12-04 23.58.18

 

結び目を締めて完成。ここでは省略していますが、万一解けたら危ない場合で使用する時は必ず末端処理(オーバーハンドノット)が必要です。

2014-12-04 23.58.43

 

その④につづく…