残雪の蝶ヶ岳 絶景とツキノワグマに逢う

残雪の蝶ヶ岳 絶景とツキノワグマに逢う

膝のリハビリをかねて山歩き

北アルプスの蝶ヶ岳に行ってきました。

会のKさんに下道ルートを教えてもらい、ゆっくり下道で安曇野まで。

茨木の自宅から大津を経由して湖岸道路で米原まで進み、21号線で土岐へ。そこからは19号線で中津川を経由して松本まで。国道は比較的流れていて、長時間ではありますが運転が好きな方ならおすすめかもしれません。

大阪~安曇野まで下道なんて、一人ならではの移動手段だとは思いますが…(汗)

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三股駐車場。手前の道路が崩落しており、700mほど手前の駐車スペースに停めることになるので当然ながら従来の駐車場には車はありません。2輪車なら入れそうですが…。このまま夏山シーズンになったら路上駐車で溢れてしまいそうですね。

 

高速を使わなかったので夜中に出発して到着が翌朝の8時すぎになり、そのまま登り始めたので、寝不足もあってバテバテでした…。

三股からなので頂上までさほど時間はかからないのですが、雪も北側の斜面にはまだ残雪があり、頂上直下の急登にはやられました(汗)

ただ、蝶ヶ岳ヒュッテのテン場からの眺めは、いつもながら絶景。さっそくテントを設営してビールで一息(笑)

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穂高連峰はもちろん、常念岳、安曇野の街並みまで。じつは直前まで薬師峠や針ノ木などと迷っていたのですが、蝶ヶ岳に来てよかったです。もちろんGWのクラシックルートから縦走のリベンジもありましたが。

蝶が岳ヒュッテもヘリで荷揚げを行っており、これからの夏山に向けて準備を進めておられました。

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テン場でゆっくり、夕飯もいつもより余裕をもってお肉なんか焼いたりして。

風もほとんど吹いていなかったので、テントの前で昼寝などできるくらいの陽気でした。梅雨があけるともう夏ですね。

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朝陽を浴びる穂高連峰。翌日の朝はスッキリと晴れて最高の眺めを得ることができました。

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安曇野方面からのご来光。神々しくて綺麗でした。

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そのあとはヒュッテ前で日が高くなるまでゆっくりして蝶槍まで散歩。そのあとテントを撤収してピストンで三股まで下山です。

相変わらず雪は腐って歩きにくいですが、下りなのでゆっくりめに歩いても3時間かからず下山でき、三股の登山口から駐車場までの林道を歩いていると、事件が起こりました。

 

なんと目の前にいきなりツキノワグマが現れました!

あちらさんも自分には気づいていなかったようで、ほぼ同じタイミングでびっくりし、右手の沢から上がってきたクマは一度左手の山のほうに上がろうとしたのですが、うまく斜面を上がれず、慌てた様子で木に一度登り、そのあと沢のほうに降りていきました。

出会った瞬間はびっくりして、半身でダッシュして距離をとり難を逃れましたが、遭遇した時は4~5m位の至近距離だったので、めちゃくちゃビビりました。首の下にある、白い半月型の模様もしっかり見えたほどです。

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沢のほうに消えたクマをしばらく見届けて、少しホッとしながら林道を進むと、今度はまた違うクマが…。

次のクマは少し小型で、どうやらこちらには気づいていない様子。自分と同じ林道を下る方向に歩いていくので一定の距離をとりながらゆっくりと歩いていきました。写真を撮る余裕があったので、スマホで何枚か写真に収めたのですが、なんせクマの歩みが遅い…。

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どうしたもんかと思っていると後ろから渓流釣りから帰ってきた二人組が。前方にクマがいることを伝え、3人になったので余裕も生まれ、ゆっくりと駐車場まで帰りました。

三俣の駐車場は700mほど手前のところで道路が崩落しており、その少し下の駐車場までの歩きだったのですが、いつのまにかクマは姿を消しており、無事に帰り着くことができました。

そのあとは、安曇野蝶ヶ岳温泉「ほりでーゆ~」で汗を流して、時間があったので松本城(国宝)に寄り道して、ふたたび下道で大阪まで。

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今回は山上からの絶景と熊との遭遇という貴重な体験?ができた山行でした。

立山では熊に襲われてケガをされた方がいらっしゃるとニュースで見ました。自分はケガもなく幸運だったと思います。