雨で敗退。西穂高岳〜奥穂高岳縦走
一般登山道の難関ルートに
海の日の3連休に、穂高縦走に行ってきました。
ジャンダルムを経由する、いわゆる「西奥」です。
今回は上高地から西穂高に入り、西穂側から奥穂を目指すルートです。
逆層スラブが登りになる、こちら側のほうが難易度は低いと言われてますが長時間行動、落石がおきるガレ場の歩行、岩場のクライムダウンなど、最近歩きが少ないので、本当に要注意のルートです。
しばらく天気予報とにらめっこ
天気が怪しい…。
見られている方も多いと思いますが、自分も予報は基本てんきとくらすです。
週間天気などもチェックしていましたが、どうやら雨予報。
雨の場合は白馬三山(温泉山行)なども検討していたのですが、土曜日と月曜日は天気まずまずで、なんとかいけそうな雰囲気もあったので、結局上高地入り。
あかんだな駐車場は天気のせいか、いつもより車が少なかったように思います。
帝国ホテル前でバスを降りて、登山口へ。
7:15 西穂高岳登山口を出発
初日は晴れ間が見えて、天気は良好!
気分良く西穂を目指します。
この西穂高登山道は、歩いている人も少なく整備された登山道なので危険箇所はありません。
山荘下にはお花が綺麗に咲いていました。
ハクサンフウロ
ミヤマウイキョウ
グンナイフウロ
クルマユリ
9:45 木道の上を歩き、ちょうど2時間半で西穂山荘へ到着。
まずは、ビールで乾杯っ!ってまだ朝10時ですが…(汗)
自分は沢山飲みたかったので、ロング缶にしましたが、ジョッキがすごく冷やされていて、生ジョッキは美味しそうでした〜。OMさん、一口頂きまして、ありがとうございました。
生中、800円なり。
それからテントを張って、ちょっと横になったらみんなで爆睡。
独標まで下見にでもということにはならず、テン場でまったり(笑)
小腹が空いたところで、山荘名物?らしいラーメンをいただきます。スープは醤油と味噌があったのですが、自分は味噌のほうが好みかな…、トッピングも煮卵やし。これも美味かったです、さすが名物。
左が味噌で、右が醤油です(醤油のトッピングはナルトでした)
ラーメン、900円なり。
そして夕飯はOさんが用意してくれたクリームシチューに舌鼓です。
明日は長時間の歩きなので、なるべく食料は歩荷せずに行動したいので、豪勢な食事は初日のみ。Oさんありがとうございました、メッチャ美味かったです。
夕方、天気が回復してきたので焼岳方面。
テン場と霞沢岳。
そのままゴロゴロして20時すぎに就寝。明日に備えます。
夜半から雨が降り出す
テントで寝ていると、外では雨の降る音と風の音が大きくなってきます。
「明日、大丈夫かな〜」と思いつつ、薄い眠りにつきながら午前3時に起床。
外はまだ暗いですが、かなりガスっています。当然星などは見えません。
みんなで今日どうするか話し合いましたが、とりあえず西穂高岳まで行って、天候で判断しようということになりました。
4時にテントを撤収し、明るくなった4時45分に西穂山荘を出発です。
この頃はまだ雨は降っておらず、深いガスの中を歩くことになりました。
残念ながら、眺望はありません…。
4:59 丸山着。ガスがひどい。
5:36 西穂独標着。ここもガスがひどい。
5人パーティーのグループとガイド山行の6人パーティーもいらっしゃって、
5人パーティーの方々は独標まで、ガイド山行のパーティーの方々は奥穂まで行かれるとのことでした。
自分たちもここで少し休憩して、西穂高岳へ。
ところが、独標を降り始めた途端、雨が強くなってきました。ここで雨具を装着します。
足場が完全に濡れて滑りやすくなっており、気を使いながらの歩きです。
6:20 ピラミッドピーク着。ここで先行していた6人パーティーが休憩しておられたので追い越す。
7:02 西穂高岳着。
雨と風は依然として、かなりの強さでした。今回の山行リーダーOさんの判断で、今回は西穂までということになり、残念ながらここで撤退です。
そのまま、西穂山荘までピストンで戻ります。
帰りの道中、登って来られる方も数名いらっしゃいましたが、この時間帯に登って来られる人は奥穂、ジャンダルム方面まで進む人はまずいないでしょう。
9:03 西穂山荘着。
山荘の中は、天候の回復を待つ人たちでごったがえしていました。自分たちもかなり雨に濡れていましたが、山荘の中に入ることができなかったので、少し休憩して上高地へ下山です。
焼岳方面へ、という案も出ましたがこの天気だと眺望もなにも望めないし、なんか早くお風呂に入りたい…というムードが。
そそくさと下山道を進みます。
11:01 西穂高岳登山口着。小梨平のキャンプ場でお風呂に入って、キャンプ場に泊まるつもりで上高地バスターミナルのほうへ歩きます。
思いのほか早い時間帯だったのと、上高地も雨だったのでキャンプは取りやめ、今回はこれで帰ることに。
食堂でお昼を食べて、13時半のバスに乗り、平湯の森で温泉に浸かって帰阪しました。
今回は、西穂山荘にまったりしに行ったような山行になってしまいましたが、悪天の中無事に帰ってこられました。同行してくださったOさん、OMさん、Kさん、ありがとうございました。
帰阪後、西穂高を過ぎたあたりで滑落事故があったとニュースで知り、自分が独標で少し会話をした方達だったようで、かなりショックを受けました。
ベテランのガイドさんのようでしたが、そんな方でも事故に遭うのが山という場所なんだと…。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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