徳本峠 クラシックルート

徳本峠 クラシックルート

5月4日〜5月5日の山歩き

久しぶりの投稿です。

GWの山歩きなので、人が少なそうなところに行きたくて。

上高地はもちろん、日本アルプスを広く世に紹介した日本近代登山の礎・ウェストン卿が上高地へ入る際、峠から見る北アルプスの美しさに感涙したという徳本峠。

夜行バスで松本まで、そこから新島々まで松本電鉄上高地線で移動。

小雨が降っていたので、電車の中から虹が見えました。

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新島々駅からバスで上高地バスターミナル行きに乗車して、途中にある安曇支所前で下車します。

波田駅からも松本市営バスが運行しているようです。

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入口はバス停からすぐ。さあ出発です。

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少し進むと登山口に。フェンスがありますがチェーンを外して中へ進みます。

チェーンをかけるのを忘れずに。

クラシックルートは島々谷川の沢沿いに進んでいく、なだらかなルートです。

道は明瞭なので、無雪期なら迷うことはないと思います。

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吊り橋

1時間少々で二股まで到着。少し休憩して先に進みます。

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行き橋

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快適で気持ち良い沢沿いの道が続きます。

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そこからほどなくして岩魚留小屋に到着。営業はしていない感じです。

ベンチをお借りして、珈琲を淹れて休憩。

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そしてここから降雪がはじまり、夏道が雪の下に隠れてしまったのでルートファインディングをしながらの歩きとなりました。

当日は自分よりも先に歩いている人がいなかったため、トレースもありません。5月だというのにそれなりに降って、雪も足首くらいまでは埋まる感じだったので、チェーンスパイクを装着。

今回は事前に調べた時に雪がほぼ無いとのことだったので、アイゼンではなくチェーンスパイクで入りましたが、これが大失敗。

爪が短いため、融雪して硬化した雪の上に積もった新雪にはチェーンスパイクは効きが悪く、徳本峠小屋直下の急登は滑って滑って上がるのが大変でした。

GWはまだ雪が降れば雪山のようになるので、やはり油断大敵でアイゼンは必須だと思いました。

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数日前のSNSでは、まったく雪のなかった徳本峠小屋もほんのり雪が積もっており、小屋前の水も凍結して水の補給ができない状況でした。

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テン場は空いていて、自分も含めてテント3張りほど。GWとは思えないですが、静かな山を堪能できて良かったです。

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今回はじめて試したみた「仙台麩」の回鍋肉風。

山のステーキ?とか言われているようで、野菜などを一緒に炒めて美味しくいただきました。軽いし、高カロリーで調理もカンタンなのでオススメです。

その後、ホッコリしていたのもつかの間、暴風が吹き荒れる状況に。

テントがガタガタと揺れ、ペグが吹っ飛ぶかもなーと思いながら、担ぎ上げたビールのおかげですっかり熟睡。

(ただテント撤収時、ポールが結構曲がってました。やはりそれなりの風だったようです)

翌朝は、大滝山から蝶ヶ岳方面へ進むはずだったのですが、さらに増えた雪、昨夜から続く暴風、ノートレースによるラッセルで、途中のポイントまで進むのにコースタイムの倍もかかってしまいました。

蝶ヶ岳に着く前にビバークの可能性も出てきた状況で、小屋で水が補給できなかったため水があまりなく、雪から水を作るにはガスの残量が不安だったため、ここで撤退を決め徳本峠へ戻り、明神へ下山しました。

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明神は春山の様相。ただ風はかなり強く吹いていました。

明神岳、梓川越しにみる山容は、いつも綺麗だと思います。

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上高地、河童橋まで帰ってきました。

小梨平でお風呂に入って、2泊の予定を1泊にしてさわやか信州号で大阪まで。

帰りは高速が大渋滞で京都で途中下車しましたが、最近になって自宅近くにJRの新駅ができたので初めて利用しましたが、スムーズに帰ることができ、京都方面は便利になったな〜と思いました。

蝶ヶ岳からの展望も今回のお目当てだったのですが、事前準備が甘く装備が足りませんでした。次回はきっちりリベンジしたいと思います。またクラシックルートは人が少なくオススメですが、やはり夏から晩秋にかけて歩く方が気持ち良いのでは思います。