レスキューでの搬送法
搬送法の備忘録に
所属山岳会の例会で、搬送法の担当になりました。
レスキューは実際にはすることがなく(事故がないにこしたことはないのですが)、しばらくすると忘れてしまいがち。
担当になったので、代表的なものを家で復習してみました。
ロープ担架
50mのクライミングロープを使って、人間を載せることができる担架を作成します。
まずが、オーバーハンドノットやエイトノットで結び目を3つほど作ります。
その際、ロープの余長は5m以上は取っておくようにします。
作った3つの目に、ロープを通します。編み物の要領で目の中に通したロープで目を作るようにします。
このような形に。3つの目で2段ほど作ったら、人の形にあわせるために幅を広げます。
目と目の間で一度ひねってループを多く作り、2つ増やして5つにします。
このような形にします。
ここからは5つの目でどんどん編んでいきます。段の数は10〜12段くらい。網の目の大きさによって調整します。目を小さくしすぎると時間がかかり、担架が小さくなるので注意。
人の背丈ぐらい(人が載せられるくらい)の大きさなってきたら、まずは目の数を3つに減らします。
目を重ねて調整します。
最後はさらにもう一回重ねて、一つにします。
一つになったら、オーバハンドで末端処理をします。
しっかり引き締めて終了。反対側のロープ余長も搬送時のために5m以上残しておきます。
下部は写真収めるために、緩んでますが出来上がりはこんな感じです。ハンモックみたいですね。
これをサッと作れるようにならないとダメなんですが、時間そこそこかかっちゃいます(汗)
ザックとポールを使った背負い搬送
まずはトレッキングポールを適当な長さにしてから、クッションとなる銀マットや衣類などを巻きつけて、テーピングテープで固定します。
次に、ザックのショルダーベルトをいっぱいまで緩めてから、ショルダーベルトの下部をザックの前に回します。
その際、ショルダーベルトをひねっておいたほうが脱落しにくいです。
このような形に。負傷者にポール部分を跨がせるようにし、ザックを背負って立ち上がります。
体勢が悪く、腰を痛めないように補助をしてもらうか、片ひざ立ちから、なにかに摑まりながら立ち上がるなどのほうが良いと思います。
搬送方法は他にも色々とあるのですが、一人ではなかなか難しいですね。
また例会では限られた時間になると思いますが、しっかりやりたいと思います。
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