レスキューでの搬送法

レスキューでの搬送法

搬送法の備忘録に

所属山岳会の例会で、搬送法の担当になりました。

レスキューは実際にはすることがなく(事故がないにこしたことはないのですが)、しばらくすると忘れてしまいがち。

担当になったので、代表的なものを家で復習してみました。

 

ロープ担架

50mのクライミングロープを使って、人間を載せることができる担架を作成します。

まずが、オーバーハンドノットやエイトノットで結び目を3つほど作ります。

その際、ロープの余長は5m以上は取っておくようにします。

2016-08-29 09.36.11

 

作った3つの目に、ロープを通します。編み物の要領で目の中に通したロープで目を作るようにします。

2016-08-29 09.36.52

 

 

このような形に。3つの目で2段ほど作ったら、人の形にあわせるために幅を広げます。

 

2016-08-29 09.37.59

 

 

目と目の間で一度ひねってループを多く作り、2つ増やして5つにします。

2016-08-29 09.38.41

 

 

このような形にします。

 

2016-08-29 09.39.42

 

 

ここからは5つの目でどんどん編んでいきます。段の数は10〜12段くらい。網の目の大きさによって調整します。目を小さくしすぎると時間がかかり、担架が小さくなるので注意。

2016-08-29 09.48.27

 

人の背丈ぐらい(人が載せられるくらい)の大きさなってきたら、まずは目の数を3つに減らします。

目を重ねて調整します。

2016-08-29 09.51.14

 

最後はさらにもう一回重ねて、一つにします。

2016-08-29 09.52.56

 

一つになったら、オーバハンドで末端処理をします。

2016-08-29 09.53.30

 

しっかり引き締めて終了。反対側のロープ余長も搬送時のために5m以上残しておきます。

2016-08-29 09.53.45

 

下部は写真収めるために、緩んでますが出来上がりはこんな感じです。ハンモックみたいですね。

2016-08-29 09.55.11

 

これをサッと作れるようにならないとダメなんですが、時間そこそこかかっちゃいます(汗)

 

ザックとポールを使った背負い搬送

まずはトレッキングポールを適当な長さにしてから、クッションとなる銀マットや衣類などを巻きつけて、テーピングテープで固定します。

2016-08-29 10.07.47

 

次に、ザックのショルダーベルトをいっぱいまで緩めてから、ショルダーベルトの下部をザックの前に回します。

その際、ショルダーベルトをひねっておいたほうが脱落しにくいです。

2016-08-29 10.10.33

 

このような形に。負傷者にポール部分を跨がせるようにし、ザックを背負って立ち上がります。

体勢が悪く、腰を痛めないように補助をしてもらうか、片ひざ立ちから、なにかに摑まりながら立ち上がるなどのほうが良いと思います。

2016-08-29 10.10.22

 

搬送方法は他にも色々とあるのですが、一人ではなかなか難しいですね。

また例会では限られた時間になると思いますが、しっかりやりたいと思います。