燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳 北アルプス表銀座(パノラマ銀座)を縦走①

燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳 北アルプス表銀座(パノラマ銀座)を縦走①

久しぶりの山歩き

5月末に、北アルプスの表銀座を縦走してきました。

テント泊装備を担いでの2泊3日の北アルプス縦走。40Lザックになるべく装備を削ってパッキングして、眺望の表銀座~常念山脈(パノラマ銀座って言うらしい)を歩いてきました。

【日程】

2016年5月27日(金)~29日(日)

【今回のルート】

「中房温泉 — 燕岳 — 大天井岳 — 常念岳 — 蝶ヶ岳 — 上高地」

北アルプスの人気コース”表銀座縦走路”を歩いて、常念岳・蝶ヶ岳を経て上高地へ降るという、北から南へ縦に歩く、文字通りの縦走。

燕岳(2763m)、大天井岳(2922m)、常念岳(2857m)、蝶ヶ岳(2677m)の4つのピークを踏む約33km、累積標高差6,523mのコースを2泊3日で歩く行程です。

前日26日(木)に名神茨木から夜行バスにて松本駅へ、翌27日にJR大糸線で穂高駅~乗り合いバスにて中房温泉までの移動です。

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穂高駅。

どうやら本日中房温泉まで行くのは自分だけのようです。バスの出発を1時間ほど待っている間に雨も上がってきたよう。

【1日目】

まずは燕岳を目指して、9時すぎに中房温泉の登山口をスタート。

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遅めのスタートなんですが、大阪から夜行バスで中房温泉ならこの時間になってしまうんですよね・・・、穂高駅でタクシーに相乗りできれば、もう少し早く取り付きまで来れるんですが…。

登るのは北アルプス三大急登の1つとして有名な”合戦尾根”。この合戦尾根に登るのは2回目なんですけど、それほど急登って感じではありません。

写真は第一ベンチ。この先も第二、第三と続いていきます。

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整備された登山道、小雨の降る中レインウェアを着ながら歩き、汗もかきつつ合戦小屋に到着。この日は平日なので営業していませんでした。夏なら名物のスイカが食べられるんですが…。

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合戦尾根には残雪がありましたが、ステップもあったのでアイゼンなしで歩けます。もう少し早い時間帯なら雪が凍って滑るかもしれませんが、もうお昼前なので…。

槍ヶ岳が見えました、ちょっと元気になる。槍パワー?

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12:30 燕山荘に到着。3時間強かかったことになります。久しぶりのテン泊装備での歩きなのでややバテ気味です。

今日は平日なので空いていて燕山荘前も人は3パーティーぐらい。テントも1張りだけでした。

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雪はほとんど溶けて、テン場の雰囲気も5月とは思えない感じです。

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燕岳。花崗岩と白砂で白い山肌のこの山は、「北アルプスの女王」と呼ばれ、北アルプスの入門の山としてよく紹介されてます。女性に人気があるのはやっぱり燕山荘の影響が大きいんかな?燕山荘前のこのオブジェもすっかり有名?

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ここからはザックをデポさせてもらい、燕岳までピストンです。到着時間が遅ければスルーして大天井岳へ向かうつもりだったのですが、天気も回復してきてせっかくなのでピークを目指します。

 

メガネ岩。

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イルカ岩。

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燕岳頂上。

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山頂から、立山〜剱岳。

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これから歩く表銀座縦走路。天気が回復して眺めも良くなってきて、快適な稜線歩きができそうです。


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山頂で少しホッコリして燕山荘まで戻り、大天井岳方面に向かいます。大天荘はまだ休業中なので、水をボッカして歩かないといけません。2Lほどで少々重くなるけど仕方ない。槍さんを見ながら出発です。

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少し歩いたところで、雷鳥のペアに遭遇。うまくカメラに収められませんでしたが、一枚パチリ。

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蛙岩(げえろいわ)が見えてきました。尾根の西側には雪はもうありません。夏道を進みます。

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蛙岩は夏道の巻道が普通に通れました。そこからは一部冬道になったりで残雪に足を取られながらもゆっくり進み、大下りの頭まで。途中で広島県から来られていたI井さんとご一緒させてもらいました。

冬道の間違った踏み跡を進もうとしておられたので、声を掛けさせてもらい、その後は少しお話ししつつ、ルートを探しながら一緒に進みます。

冬道と夏道の混合なので、やや歩きにくいですが多少間違っても方向は明確なので大天井岳に向かって進むのみ。

大下りの頭から、鷲羽岳、水晶岳方面。天気も良くなってきて眺めも良いです。

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喜作レリーフ。いよいよここから大天井岳への登りです。

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ようやく大天井岳(2,922m)に到着。夏道はトラバース道が通れないので、冬ルートを直登するんですが、このラストの直登がきつかった…。山頂では途中から一緒だったI井さんとがっちり握手。今回の縦走2座目になります。

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大天井岳山頂にて。東鎌尾根から槍ヶ岳方面。

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I井さんに1枚撮ってもらいました。顔がもう疲れてますね…。

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今日、歩いてきた縦走路。

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穂高連峰、天気も良く最高の眺望です。

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本日は大天荘の冬季小屋をお借りしました。他には誰もいませんので最高の眺めを独り占めできる贅沢。

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夕暮れの槍ヶ岳。iPhoneでの撮影なのでちと厳しいですが、実際はもっと綺麗で感動モノでした。

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2016-05-27 19.05.01

初日は時間的に厳しかったのですが、無事に大天荘まで来れてよかった。最初は雨に降られましたが、午後からは回復してくれて穂高連峰や裏銀座、立山方面まで良く見えました。

さすがにバス移動と久しぶりの歩荷でくたびれていて、初日はさっさと就寝です。

2日目につづく。

【コースタイム】

※休憩は適当に取っています

・1日目

中房温泉(9:10) — 合戦小屋(11:20) — 燕山荘(12:30) — 燕岳(13:02) — 燕山荘(13:20) — 蛙岩(14:20) — 大下りの頭(14:45)— 喜作レリーフ(16:05) — 大天井岳(17:02) — 大天荘冬季避難小屋(17:40)— (冬季小屋泊)