GW合宿は残雪期の奥明神沢~前穂高岳へ(2日目)
5月3日、いよいよ奥明神沢を登る
朝3時起床。朝ゴハンをしっかり食べてこれから前穂を目指します。
準備に思いのほか手間取って、出発は5時前に。
今朝の気温は0℃、ガチガチに冷え込んだ雪面にアイゼンが良く突き刺さり、効率よく急傾斜の奥明神沢の高度を稼げます。 アイゼンが突き刺さって心地よいのは結構なのですが、仮にスリップでもしようものなら止まることもできず大怪我につながります。 確実なアイゼンワークが必要やと思いました。
ただこの硬さなら陽が昇って太陽があたると一気に緩みそうな感じです。
先行パーティーも大勢登っています。
飛行機雲がながく伸びています、今のところ天気は良いですが、これから少しずつ崩れてきそうです。
隊列を組んで登ります、今日はトップ(先頭)を歩いています。
この奥明神沢は東側に明神の尾根が張り出しているため、朝のうちは日が当たりません。太陽が当たって雪が緩んでくるのは9時以降。下山はガチガチのアイスバーンよりも多少雪が緩んだほうが安全で楽なので、山頂を9時半頃に出発して、小屋にお昼前くらいに着くイメージでゆっくりしたペースで進みます。
奥明神沢と前穂ダイレクトルンゼの分岐に到着。ここの標高は約2700mで、前穂山頂までの行程のおよそ半分になります。
ダイレクトルンゼはこの分岐を左の方向へ進むのですが、ノド部分の傾斜が特に急になっているため、5m程度雪が割れていました。雪の切れ目はシュルンドになっており、クラックの側や、薄くなった雪の上を進んでシュルンドに落ちないように注意しながらの歩行です。
しかし急傾斜です…、荷が軽くて良かった。
まだ奥明神沢は日陰のままですが、背後の西穂~奥穂の稜線は燦々と太陽を浴びて輝いています。
それでも、その超急斜面を抜けると傾斜もやや緩み、谷の幅も広がり景色も抜群!
明神の主峰、2峰や霞沢岳、乗鞍岳、遠くに御岳山まで望める絶景。そして天国のような雪面が前穂の山頂まで続いて行きます。
そして、前穂高岳に到着。奥穂高岳から西穂高岳まで見渡せます。
雪はかなり少なくなってます。
槍ヶ岳〜白馬方面、天気も最高です。
前穂高岳 北尾根
大天井岳〜常念岳、蝶ヶ岳方面、雪が少ないです。
明神岳主峰、2峰
1班、2班も明神を登頂したと無線連絡が入りました。
明神のアップ、主峰をクライムダウンしている人、2峰で懸垂下降をしている人が見えます。
頂上で槍と奥穂をバックに記念撮影。シャッター押してくださった方、ありがとうございました。
ちなみに、明神岳東稜の雪稜の写真。かっこええです。
その後、無事岳沢小屋に下山できました、その後はお決まりの宴会。
ちょっと飲み過ぎまして、またもや早めにダウン。
夜の間に雨が何度か降り、翌朝は早めにテントを撤収して6時前に岳沢を出発。
上高地に8時前に到着、ソフトクリームを食べたのでした。
今回の合宿は、リーダーということで準備ほか大変でしたが勉強になることが沢山あって良かったです。
次の機会は明神登りたい〜。
◎合宿の記録
5月2日(土)
6:47 平湯あかんだな バス乗車
7:25 上高地着 7:40 上高地出発
8:56-05 1540m付近休憩
9:53-10:15 1950m付近休憩
11:12 岳沢小屋到着
11:30-12:20 テント設営
13:40-15:40 雪上訓練
16:00 天気図作成
17:30 食事
19:30 就寝
5月3日(日)
3:00 起床、朝食
4:55 岳沢小屋出発
5:53-6:03 2480m付近休憩
7:03-15 分岐上部 2750m付近休憩
8:02-15 2900m付近休憩
9:03 前穂高岳山頂着 大休止
9:35 下山開始
10:40-51 2750m付近休憩
11:35-50 2480m付近休憩
12:20 岳沢小屋到着
16:00 天気図作成&宴会など
17:30 食事
20:00 就寝
5月4日(月)
4:00 起床、朝食
5:42 岳沢小屋出発
7:44 上高地着
8:30 上高地バス乗車
9:00 平湯あかんだな
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