大台ケ原 千石嵓 サマーコレクション
会のメンバー、総勢7名でサマコレへ
少し前になりますが、6月4日に大台ケ原のサマーコレクションへ行ってきました。今更ながらの投稿で恐縮です。
サマーコレクションは、1995年に開拓されたフリーのマルチピッチルートで全長約300mというスケール。
去年、サンダーボルトは登ったのですが、サマコレは初めて。9Pのマルチピッチなので全ピッチをオンサイトというわけにはいきませんが、自分のリードピッチはオンサイトしたいところです。
サマコレのある西大台ケ原は、講習を受けて入山許可を取らないと入ることができないので、前夜発で途中でテント泊したのち、朝一の講習を受けることに。
ビジターセンターの感じのいい女性の方からレクチャーを受け、無事講習終了。許可証を首からぶら下げながら、取り付きを目指します。
それと講習の時にインスタグラムで繋がっている方のエピソードが出てきて、なんかとても面白く、不思議な縁も感じました。
7時50分頃にビジターセンターを出発し、しばらく下った看板のところから脇道に入る。尾根を回り込んだ先のテープがついた涸れた沢を下っていくが、毎度のことながらガレていて歩きにくい。
その上踏み跡がわかりにくく、前回同様、取り付きにたどり着くまでひと苦労…。
9時30分すぎに無事、サンダーボルトの取り付きを発見。サマコレはもう少し下がったところにあるので無事に取り付きまで到着できた。
自分たちも7名の3パーティーだが、講習を受けていた他のパーティーがすでに取り付いており、順番待ちに。
自分はO村さんと組むことになり、3パーティーのうちの2番目に登ることに。
では、いってみましょう!
1P目 5.5
ロープなしで登る。簡単なスラブからすこし窮屈なチムニーを登る。ここを登るとサマコレのプレートがあるので実質2P目からのスタートという感じ。
2P目 5.10a リード
1ピン目から2ピン目の間がいやらしいトラバース。そこを超えた後も左上するクラックをレイバックで登るがここでかなり疲れ、最後も少しのっぺりしていて悪い。10aの割に悪いと聞いており、まさにその通りだったが、なんとかオンサイト。ピン間隔はジム並みに近く、ヌンチャクも16本ほど使う。
3P目 5.10c/d フォロー
ブッシュが多くて少し登りにくいが、ハンドホールドはしっかりしていて問題なし。2P目のほうが難しいが、100岩の記載間違いでは?
4P目 5.10c/d リード
いよいよサマコレの核心ピッチ。スタンス・ホールドがやや外傾していて見た目より登りにくかった。核心のカブリのところでピンに向かって直上してしまい、残念ながらフォール。左側のカンテから回ればなんということもなかったので悔いが残るクライミングだったが、これも外岩のオンサイトトライの難しさということ。
5P目 5.8 フォロー
ブッシュの中を進んで立ち木でビレイ。あまり印象に残っていないが難しくはなかった。
6P目 5.6 リード
ブッシュの中をトラバースして左壁に取り付く。全体の中でこのピッチはアルパインっぽい印象。フリーっぽくはないが、落石させやすいので、その意味では細心の注意が必要。
7P目 5.9 フォロー
階段状の岩を斜上してからのハンドトラバース。手はすべてガバなのでレストはふんだんにできる。真ん中あたりに動く岩があるので注意。高度感は満点で、さすが看板ピッチといった感じ。
8P目 5.9 リード
高度感のあるカンテ登り。切れ落ちたカンテを快適に登れる。自分はこのピッチが一番マルチっぽくて好きだった。
9P目 5.9 リード
1ピン目が右壁にあり、そこから300m近く下にある取り付きまで足元には何もないので、かなりの高度感がある。高いところが弱い人にはツライかも。最後にボルダーがあり、ガバのあるハングを越せばサマコレの終了点。
全体の感想
サマーコレクションはボルト間隔が近く、岩もサンダーボルトに比べると安定しているので、安心して楽しめました。
先行パーティーもいたし、7名という大人数で取り付いたので、思ったよりも時間がかかりましたが、フリーマルチを堪能できました。
4Pでワンフォールという惜しい結果だったので、またリベンジしたいところです。
ただ、最大の核心は取り付きまでの歩きかも…。
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