雪彦山 不行岳北壁 温故知新

雪彦山 フリーのマルチピッチのルート、温故知新へ行ってきました。
先日の大台ケ原、ブッシュマン以来のフリーマルチです。
フリーの師匠、Kさん、山岳会の先輩方と一緒に登ってきました。
不行岳北壁の取付。
バンド沿いに左上し更に右上するのでロープがかなり屈曲する。1ピン目はヌンチャクではなく、アルパインスリングのほうがよさそう。
ピンが少なく間隔が広いので、落ちると大きく振られるので要注意。 4級とはいえ、最初の登攀でカラダも硬く、緊張しながらのクライミング。
2ピッチ目(Ⅲ級)をリードで登る。出だしは左のカンテ沿いに登り、草付きから踏み跡があるブッシュを左上し、逆層スラブを右上する。以前、大きな落石事故があったので岩を落とさぬよう慎重に登る。 チムニー下が終了点のようだが、ロープが屈曲するので途中の木でビレイする。
3ピッチ目(Ⅳ級) 最初は木登りでスタート、チムニー左のフェイスはホールドが豊富。チムニーが終わり北壁バンド沿いに登ると懸垂支点がある。 そしてさらに北壁バンド沿いに登ると、草むらの奥に終了点がある。
4ピッチ目、5.10a。温故知新はここから。左にトラバースしていくのだが1ピン目が遠く、トラバースの下は大きく切れ落ちているので気持ちが悪い。微妙なバランスムーブが要求される。 周辺の岩も動くものがあるので特に注意した。終了点は場所が狭く、ハンギングビレイになる。高度感を感じる場面だった。
途中から、地蔵岳を眺める。
東陵はかなり多くの人が登っている様子で大盛況。
5ピッチ目 5.10b 逆くの字のクラック沿い、温故知新の核心部5.10bをフォローで登る。逆層なのでつかみにくいが、手足とも数は多いのでなんとかなった。
雨などで濡れていれば難しそう…。
6ピッチ目 5.10a 垂壁から小さなハング下をトラバースする所が怖く、ハングを直上して越え中間の懸垂支点でピッチを切りビレイ。下を見ると高度感たっぷりでした。
不行岳山頂まであともう少し。
そしてなんとか登攀終了。A0もなく、ノーテンションでなんとか登りきることができました。
高度感もあって、落石なども怖かったですが本ルートは勉強になりました。
不行岳山頂にて記念撮影。
左から、いささん、自分、秀さん、Kさん
地蔵岳はかなり下に見えます。だいぶ登ってきたんやな〜。
不行岳と大天井岳間のコル部分に、お助けヒモのついているボルダーがあるんですが、
岩の右側に回り込むと裏にチムニーがあり、ここを登ったほうがカンタンなよう。
ただ右に回り込む際に、切れ落ちた岩を渡らないといけないので最後まで気が抜けない。
フリークライミングの師匠、Kさん。
この日も6ピッチ中4ピッチをトップで登ってもらい、自分はやさしめの2ピッチ目と6ピッチ目だけトップ行かせてもらいました。いつもありがとうございます。
無事に大天井岳に登頂。
無事に下山してこれました〜。
帰りに雪彦温泉で汗を流しました。
大人800円とちとお高めですが、天然温泉で露天風呂もあります。
-
前の記事
暴風の八ヶ岳 コアエリア縦走② 2015.10.28
-
次の記事
烏帽子岩・駒形岩の洗礼を浴びる… 2015.11.08
コメントを書く