クライミングのビレイ
ビレイ(確保技術)について
先日、グラビティなんばでいつものようにクライミングをしていたところ、ちょっとした事件があった。
自分の師匠であるKさんが、同じ山岳会のメンバーと組んで登っていたところ、すんでのところでグランドフォールという事態になった。
Kさんは、12bcというかなり難しいルートを登っておられました。
このルートはトラバースしていく課題なので、混雑状況を考えて上部まで一旦直上して、そこで一回テンションし、そこから核心部をトライするという登り方をされていたのですが、ビレイヤーがテンションのタイミングで他に気を取られていて、「テンション」というコールが耳に入らず、何度か叫んだ末に耐えきれずフォールしてしまい、床スレスレまで落ちるというものでした。
この事件があって、我が会のメンバーにも再度ビレイの仕方や、クライマーの登り方(クリップの仕方など)を見直そう、お互いに注意し合おうということになった。
Kさんからもメールを頂いたが、慣れてきた頃が一番危ないということ。
車の運転でもよく言われることだが、上手くなり始めた頃が一番油断して事故を起こしやすいと。
自分もビレイはもちろん(ロープの繰り出しが難しいんよね…)、登りでも限界グレードにチャレンジする時はクリップの難しいところではアンカーポイントを過ぎてからクリップしたり、その時点で次に掛けられそうならクリップを飛ばしたりすることもあります。
万一そこでフォールしたら、かなりの距離を落ちることになるし、下部であればグランドフォールになる場合もある。
本当に気をつけなアカンな…という出来事でした。
ちなみに、今週は結構調子が良くて、課題にしていた11aを2本、10dを1本レッドポイント。11abもワンテン(もうちょいでオンサイトやった…惜しかった〜)という感じでした。
こんな時こそが勘違いから事故を起こしやすい気がするので、特に気をつけて登るようにせんと。
ところで、ジムでのビレイ時はDMMのビレイマスター(旧型)とBDのATCを使っています。
DMMのビレイマスターはビレイ中にカラビナが反転しないので、気に入っています。
この黒い樹脂のカバーをパチっとはめ込むだけ。安全環が閉まっていないとカバーがはまらない構造になっています。
DMM ビレイマスター
確保器はやっぱりバケツ型のATCが使い慣れているし、一番シンプルで間違えにくいので安心です。
ビレイもしっかり集中してやって、みんなに安心して登ってもらえるビレイヤーになりたいものです。
Black Diamond ATC
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