一泊二日で大キレットからジャンダルム~西穂高岳縦走①
3度目の正直?ジャンダルムを歩く
もうなんだか意地になっているのか?今度は単独で行ってきました。
当初は槍から西穂まで縦走するつもりでしたが、3日目がどうも天気が崩れそうな予報…。
ジャンダルム通過の日に天気が悪くなる?またもや「縁」のないということになってしまうので、急遽一泊に予定を変更してチャレンジです。
山行計画は
○初日 新穂高温泉~槍平山荘~南岳新道~南岳~大キレット~北穂高岳~涸沢岳~穂高岳山荘
○2日目 穂高岳山荘~奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳~新穂高ロープウェイ
以上のような感じですが、初日の行動時間が長い…。
コースタイム通りだと、休憩なしでも15時間。かなりキツくなるのを覚悟の上での決行です。
新穂高温泉の無料駐車場(深山荘脇の第3駐車場)へ2時前に到着。金曜日なので停めれるかな・・・と思って行ったのですが、平日の深夜にも関わらず8割方埋まってました。さすが人気の駐車場。
入り口は分かりづらいですが、スノーシェッドの中間あたりに左側に進入路があります。
ここに停めれないと、鍋平までまわることになり、さらに時間がかかってしまうので停められて助かりました。
駐車場で1時間ほど仮眠して、3時に出発。大阪は雨があがっていたのですが、新穂高の駐車場は小雨がパラついていて、周りはガスで視界が悪い。予報では晴れやったのに…。
新穂高センターで登山届を提出して、真っ暗な登山道をヘッデンを点けながら歩き始めます。
当然周りで出発している人は一人もなし。ただ、舗装路なので暗くても歩くのには困りません。
緩やかな道を歩き、45分ほどで穂高平小屋に到着。この時期は平日のため真っ暗なので、そのまま通過。
写真も暗い…(汗)
そして雨は依然として止まず。俺はひょっとして雨男?
4:20 奥穂高登山口(白出沢出合)に到着。
この時一瞬、奥穂にそのまま上がろうかなとも考えましたが、大キレットまで諦める訳にはいかんということで、そのまま槍ヶ岳方面へ進みます。
5:20 チビ谷
白出沢出会からは登山道なので、暗い中ヘッデンでは歩きにくくペースダウン。
5:35 滝谷避難小屋
ようやく明るくなって、雨もあがってきました。北穂の稜線が見える。
6:15 そしてようやく槍平山荘へ到着。少し水を補給させてもらい、いよいよ急登の南岳新道へ。
6:25 ちょっと休憩して出発。
南岳新道、予想どおりしんどい…。眺望のない樹林帯の中、雨で濡れた木の根っこや階段が続き、急な上に滑りやすいので歩きにくい。
息を切らしながら、少しづつ高度を上げると、やっと眺望のある高度(2,600m付近)までたどり着く。
今回の山行で初めて見た雲海がとても綺麗だった。
北穂の稜線、天気は急速に回復してきて、大丈夫そう。
8:20 これが救急箱。ビバークできるぐらいのスペースもあります。
そこからハシゴなどをいくつか登ると、「南岳小屋40分」のペンキ跡。あともうちょい!
ところがなかなか着かない、最後の登りが寝不足のカラダに堪える…。
スグソコって、槍は見えましたが、小屋は全然見えませんが…。
9:25 結局、しっかり歩いたつもりがさっきの岩から40分ほどかかり、南岳小屋に到着。
さすがに疲れたので、ここで休憩。
コーヒーと行動食でブレイクタイム。
9:55 しばし休んだあとはいよいよ大キレットへ。
最初は下り。大キレットをゆっくりめに進みます。見た目ほどは悪くなく、鎖もあまり使わずに歩けます。
11:00 長谷川ピーク
その先のナイフリッジ。
ただ、トラバースに鎖としっかりとした鉄製のステップが付けられていて、安心して通過できる。
11:10 A沢のコル
途中(飛騨泣きを超えたあたり?)で雲海から顔を覗かせていた笠ヶ岳。
ようやく北穂小屋が見えた。ここは滝谷展望台の少し下ぐらいでしょうか。
12:20 大キレット最後の北穂までの登りをなんとか越えて、北穂高小屋に到着。
ここが今回一番キツかった・・・。バテバテになりながら岩場を登り、なんとか小屋に到着。
小屋前のテラスでしばらく動けず。
少し休んで落ち着いてきたので、雑炊を食べる。今回はアマノフーズの「かに雑炊」。
ここのフリーズドライはハズレなしで、何を食べても美味い!写真はお湯を沸かし中。
食後のコーヒーを注文。
北穂のコーヒー、いつもなみなみに注いでくれるし、なんといっても美味い。この高度でこの味、小屋のコーヒーでは最高の味だと思う。
北穂小屋に着いたときは、もう今日は北穂ストップで北穂のテン場で寝よう、眠い!と思っていたのですが、さすがに好天で時間もまだ昼過ぎなので、予定通り穂高岳山荘まで行くことに。
ただここで約1時間、ゆっくり休憩。
13:20 北穂高岳山頂
このあいだも来たので、ここはサクッとスルーします。
13:30 南稜と奥穂分岐点をすぎたあたりから奥穂高方面。ロバの耳とジャンダルムも靄の中に見える。
14:05 最低コル
ジャンダルム。明日は登れそう!
北穂~涸沢岳間は、あまり印象に残らなかったんですが、充分休憩したせいか、あまりバテずに歩けました。
14:45 涸沢岳到着。
山頂からブロッケンが発生。涸沢岳から北側にはガスがあって、キレイに出来上がってました。
カメラにも写せるんですね~。
14:55 穂高岳山荘に到着。テン場も空いていていいところに張れそうです。
明日、登る奥穂高岳。靄の中にそびえるのもかっこよく、絵になってました。
明るいうちに無事に到着して、テントを張ってとりあえず一本だけ持ってあがったビールを。
初めて飲んだ銘柄やけど、ホワイトビールで美味かった~「琉球ホワイト」
冷えて無くても飲める感じなので、山には良いかも。
沖縄と北アルプスのマリアージュ?ってほどでもないか・・・。
夕暮れの穂高。奥穂高と前穂の北尾根。
来週はウチの会の合宿で北尾根に行くパーティーも。お天気だといいですね。
でも三連休、好天だと渋滞しそう…。
ビールを飲んだら、急激に睡魔が…。
晩ご飯(ビーフシチューとアルファ米)を食べて、サクッと就寝。
明日に備えます。
○9/9(金)の記録
新穂高温泉駐車場発 3:00
3:45 穂高平小屋
4:20 奥穂高登山口
5:20 チビ谷
5:35 滝谷避難小屋
6:15 槍平山荘 6:25
8:20 救急箱
9:25 南岳小屋 9:55
11:00 長谷川ピーク
11:10 A沢のコル
12:20 北穂高小屋 13:20
13:20 北穂高岳
14:05 最低コル
14:40 涸沢岳 14:45
14:55 穂高岳山荘
17:00頃 就寝
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