一泊二日で大キレットからジャンダルム~西穂高岳縦走①

一泊二日で大キレットからジャンダルム~西穂高岳縦走①

3度目の正直?ジャンダルムを歩く

もうなんだか意地になっているのか?今度は単独で行ってきました。

当初は槍から西穂まで縦走するつもりでしたが、3日目がどうも天気が崩れそうな予報…。

ジャンダルム通過の日に天気が悪くなる?またもや「縁」のないということになってしまうので、急遽一泊に予定を変更してチャレンジです。

山行計画は

○初日 新穂高温泉~槍平山荘~南岳新道~南岳~大キレット~北穂高岳~涸沢岳~穂高岳山荘

○2日目 穂高岳山荘~奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳~新穂高ロープウェイ

以上のような感じですが、初日の行動時間が長い…。

コースタイム通りだと、休憩なしでも15時間。かなりキツくなるのを覚悟の上での決行です。

 

新穂高温泉の無料駐車場(深山荘脇の第3駐車場)へ2時前に到着。金曜日なので停めれるかな・・・と思って行ったのですが、平日の深夜にも関わらず8割方埋まってました。さすが人気の駐車場。

入り口は分かりづらいですが、スノーシェッドの中間あたりに左側に進入路があります。

ここに停めれないと、鍋平までまわることになり、さらに時間がかかってしまうので停められて助かりました。

 

駐車場で1時間ほど仮眠して、3時に出発。大阪は雨があがっていたのですが、新穂高の駐車場は小雨がパラついていて、周りはガスで視界が悪い。予報では晴れやったのに…。

2016-09-09-02-56-51

 

新穂高センターで登山届を提出して、真っ暗な登山道をヘッデンを点けながら歩き始めます。

2016-09-09-02-59-22

当然周りで出発している人は一人もなし。ただ、舗装路なので暗くても歩くのには困りません。

 

緩やかな道を歩き、45分ほどで穂高平小屋に到着。この時期は平日のため真っ暗なので、そのまま通過。

写真も暗い…(汗)

2016-09-09-03-47-53

 

そして雨は依然として止まず。俺はひょっとして雨男?

4:20 奥穂高登山口(白出沢出合)に到着。

2016-09-09-04-24-55

この時一瞬、奥穂にそのまま上がろうかなとも考えましたが、大キレットまで諦める訳にはいかんということで、そのまま槍ヶ岳方面へ進みます。

 

5:20 チビ谷

白出沢出会からは登山道なので、暗い中ヘッデンでは歩きにくくペースダウン。

2016-09-09-05-21-29

 

5:35 滝谷避難小屋

2016-09-09-05-38-57

 

ようやく明るくなって、雨もあがってきました。北穂の稜線が見える。

2016-09-09-05-40-55

 

6:15 そしてようやく槍平山荘へ到着。少し水を補給させてもらい、いよいよ急登の南岳新道へ。

2016-09-09-06-18-30

 

6:25 ちょっと休憩して出発。

2016-09-09-06-24-57

南岳新道、予想どおりしんどい…。眺望のない樹林帯の中、雨で濡れた木の根っこや階段が続き、急な上に滑りやすいので歩きにくい。

息を切らしながら、少しづつ高度を上げると、やっと眺望のある高度(2,600m付近)までたどり着く。

今回の山行で初めて見た雲海がとても綺麗だった。

2016-09-09-08-05-24

 

北穂の稜線、天気は急速に回復してきて、大丈夫そう。

2016-09-09-08-10-31

 

8:20 これが救急箱。ビバークできるぐらいのスペースもあります。

2016-09-09-08-22-26

 

 

そこからハシゴなどをいくつか登ると、「南岳小屋40分」のペンキ跡。あともうちょい!

2016-09-09-08-49-40

 

 

ところがなかなか着かない、最後の登りが寝不足のカラダに堪える…。

スグソコって、槍は見えましたが、小屋は全然見えませんが…。

2016-09-09-09-20-12

2016-09-09-09-22-50

 

9:25 結局、しっかり歩いたつもりがさっきの岩から40分ほどかかり、南岳小屋に到着。

2016-09-09-09-29-30

 

 

さすがに疲れたので、ここで休憩。

コーヒーと行動食でブレイクタイム。

 

9:55 しばし休んだあとはいよいよ大キレットへ。

2016-09-09-10-01-09

 

 

最初は下り。大キレットをゆっくりめに進みます。見た目ほどは悪くなく、鎖もあまり使わずに歩けます。

 

11:00 長谷川ピーク

2016-09-09-11-00-26

 

その先のナイフリッジ。

ただ、トラバースに鎖としっかりとした鉄製のステップが付けられていて、安心して通過できる。

2016-09-09-11-04-08

 

11:10 A沢のコル

2016-09-09-11-12-42

 

 

途中(飛騨泣きを超えたあたり?)で雲海から顔を覗かせていた笠ヶ岳。

2016-09-09-11-48-53

 

ようやく北穂小屋が見えた。ここは滝谷展望台の少し下ぐらいでしょうか。

2016-09-09-12-01-46

 

 

12:20 大キレット最後の北穂までの登りをなんとか越えて、北穂高小屋に到着。

ここが今回一番キツかった・・・。バテバテになりながら岩場を登り、なんとか小屋に到着。

小屋前のテラスでしばらく動けず。

2016-09-09-12-24-06

 

少し休んで落ち着いてきたので、雑炊を食べる。今回はアマノフーズの「かに雑炊」。

ここのフリーズドライはハズレなしで、何を食べても美味い!写真はお湯を沸かし中。

2016-09-09-12-31-51

 

食後のコーヒーを注文。

北穂のコーヒー、いつもなみなみに注いでくれるし、なんといっても美味い。この高度でこの味、小屋のコーヒーでは最高の味だと思う。

2016-09-09-12-44-25

 

北穂小屋に着いたときは、もう今日は北穂ストップで北穂のテン場で寝よう、眠い!と思っていたのですが、さすがに好天で時間もまだ昼過ぎなので、予定通り穂高岳山荘まで行くことに。

ただここで約1時間、ゆっくり休憩。

13:20 北穂高岳山頂

このあいだも来たので、ここはサクッとスルーします。

2016-09-09-13-17-59

 

 

13:30 南稜と奥穂分岐点をすぎたあたりから奥穂高方面。ロバの耳とジャンダルムも靄の中に見える。

2016-09-09-13-28-56

 

 

14:05 最低コル

2016-09-09-14-05-10

 

 

ジャンダルム。明日は登れそう!

2016-09-09-14-46-09

 

北穂~涸沢岳間は、あまり印象に残らなかったんですが、充分休憩したせいか、あまりバテずに歩けました。

14:45 涸沢岳到着。

2016-09-09-14-47-26

 

 

山頂からブロッケンが発生。涸沢岳から北側にはガスがあって、キレイに出来上がってました。

カメラにも写せるんですね~。

2016-09-09-14-48-16

 

 

14:55 穂高岳山荘に到着。テン場も空いていていいところに張れそうです。

2016-09-09-14-51-33

 

 

明日、登る奥穂高岳。靄の中にそびえるのもかっこよく、絵になってました。

2016-09-09-14-58-19

 

 

明るいうちに無事に到着して、テントを張ってとりあえず一本だけ持ってあがったビールを。

初めて飲んだ銘柄やけど、ホワイトビールで美味かった~「琉球ホワイト」

冷えて無くても飲める感じなので、山には良いかも。

沖縄と北アルプスのマリアージュ?ってほどでもないか・・・。

2016-09-09-15-43-04

 

夕暮れの穂高。奥穂高と前穂の北尾根。

来週はウチの会の合宿で北尾根に行くパーティーも。お天気だといいですね。

でも三連休、好天だと渋滞しそう…。

2016-09-09-17-37-47

 

ビールを飲んだら、急激に睡魔が…。

晩ご飯(ビーフシチューとアルファ米)を食べて、サクッと就寝。

明日に備えます。

その②へつづく・・・。

 

○9/9(金)の記録

新穂高温泉駐車場発 3:00

3:45 穂高平小屋

4:20 奥穂高登山口

5:20 チビ谷

5:35 滝谷避難小屋

6:15 槍平山荘 6:25

8:20 救急箱

9:25 南岳小屋 9:55

11:00 長谷川ピーク

11:10 A沢のコル

12:20 北穂高小屋 13:20

13:20 北穂高岳

14:05 最低コル

14:40 涸沢岳 14:45

14:55 穂高岳山荘

17:00頃 就寝