台風到来直前!槍ヶ岳 北鎌尾根 〜その②〜
いよいよ尾根を目指して出発
10月12日(日)
3:00起床、4:53 北鎌沢発
翌日も天気がもってくれてまして、
早々にテントを撤収して出発です。朝露で濡れたテントが重さを増してますが仕方がない…。
5:15 左俣右俣分岐
北鎌沢の右俣を進みます。かなりの急登で、途中15分ほど登ったところに最初の分岐があります。
ケルンが積んでありますが、見逃しやすいので注意が必要です。左俣は先が非常に険しくなっているようです。
天気は味方してくれてます、空は快晴です。
しばらく登り続け、ようやく稜線のコルが見えてきました。下草の紅葉もキレイですね。
しかし…、急登しんどいです。
7:27 北鎌のコル?着
どうやら、北鎌のコルよりやや南側に出てしまったようです。いわゆるショートカットです。
ここで一息入れます。
ようやく稜線へ。眺望が最高です。
ここからは基本稜線通しで歩きますが、厳しい斜面はトラバースします。巻きすぎないように注意が必要で、間違った踏み跡も多数。途中で引き返したりしているので、その踏み跡を追うと途中でルートが切れたりしています。
やはりルートファインディングが重要です。
眼前の北鎌の独標。iphoneの写真では伝わりにくいですが、でかいです。
天狗の腰掛け、天狗の鼻のような岩がひょっこり飛び出しています。
本当は回り込んで撮影すればもっと分かりやすいと思うのですが、そこまで行く余裕なし。
途中で富士山も。
9:40 独標取付
独標の右側をトラバース。ここは足場が悪くロープを出したりするようですが、今回はロープ無しで通過。
そこから無事独標のピークを目指します。
10:40 独標頂上。眺望が素晴らしい。槍も近づいてきました。
前穂の北尾根も良く見えてます。
このあいだ登れなかった、常念岳。
西側はパノラマ展望。雲ノ平や立山連峰まで見渡せます。手前の硫黄尾根はザレてもろそうな岩稜で難しそうです。冬場のルートみたいですね。
独標を下って、そこからまた稜線を伝い、いくつかのピークを越えていきます。
しかし足場が悪く、ザレた岩場を落石を起こさぬように慎重に歩きます。ホールドも岩が割れているものが多く、掴む前に大丈夫かどうか確認しながらの登攀です。
p13あたりのトラバースルートから槍ヶ岳のアップ。この角度からの槍は、北鎌に来ないと見れないですね。圧巻の小槍、孫槍、ひ孫槍。
もう少しであの頂上へ。
北鎌平手前のプレート
「穂先は近い 気を抜かず頑張れ」 とあります。42年前の日付ですね。
槍の影が東鎌尾根に映っています。影もキレイな三角形です。
大槍ヒュッテも見えます、燕山荘グループの小屋ですね、稜線上にしっかりと建ってます。
上から見るとまた絵になっている気がします。
15:30 頂上下のチムニー
ふたつ続くうちの下側です。これよりも頂上直下のチムニーのほうが難しい気がします。
上部では念のためロープを張って登攀。トップに登ってもらい、上でビレイしてもらって登攀しました。
そして槍の穂先へ
チムニーで確保しながらの登攀となったため、テラスに先に上がって下の人が上がってくるのを待っていたら、槍の頂上から人の声がします。
「どうしてそんなところにいるんですか?」と声を掛けられ、「こんにちは、下から登ってきたんです」と返事したら、かなり驚いておられました。苦労して登ってきて、思いがけなく祝福されたので、とても嬉しかったです。
16:25 槍ヶ岳山頂。
本当に祠の裏に出てくるんですね。
約12時間半の山行。これまでの一日の行動時間では最長です。
頂上で記念写真。
穂高の山々も一望できます。お天気はなんとか一日もってくれました、感謝。
遠くに見える御岳からは噴煙が上がってました。
夕暮れの槍ヶ岳山荘と笠ヶ岳方面の眺め。
空の雲も上のほうに出てきました…、さすがに明日は雨が降りそうです。
虹も出てました、キレイだったんですが、iphoneだから分かりにくいですね。
16:56 槍の肩
17:27 殺生ヒュッテ泊
11月13日
4:13 殺生ヒュッテ発
槍沢〜横尾〜徳沢〜明神
10:52 上高地バスターミナル着
平湯温泉でお風呂に入って帰阪。
お風呂は台風の影響か、かなり空いていて快適でした。
18:30 JR大阪駅 モンベル前着
JRは在来線が全線運休。梅田の店の大半が閉店していて始発前のような雰囲気でしたが、無事阪急で家に帰れました〜。電車動いていて良かった。
今回に北鎌は、台風でどうなることかと思いましたが、大変いい山行になりました。
同行してくださったパーティーの皆さん、本当にありがとうございました。
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