極寒!本沢温泉の野天風呂とテント泊
前から入ってみたかった本沢温泉
雪のある季節に、湯けむりの中で温泉に浸かる
行ってみたかったんですが、アクセスにも時間がかかるのでなかなか来れなかった、あの本沢温泉の野天風呂に入ってきました!
12月14日、金曜の深夜に大阪を出発して、6時間あまりでようやく稲子湯の上にある、みどり池駐車場へ。
前日に降雪があったようで、道路に積雪は少しあったのですが、スタッドレスタイヤで問題なく到着できました。
駐車場も6時すぎの段階では、先客が一台だけでかなり空いていました。車の中で仮眠しているうちに車が増えていましたが、駐車できないほどではなかったように思います。
やはり八ヶ岳は西側からアプローチする人のほうがずっと多いようです。
8時30分、ようやく出発。今日は本沢温泉にテント泊の予定なので、かなり時間に余裕があります。
車で珈琲を淹れて、ゆっくりしてから出発です。
駐車場から1時間ほどで、こまどり沢に到着。登山道にはうっすらと雪が積もっていて滑りやすいですが、アイゼンなしでも歩けるぐらいです。
10時すぎ しらびそ小屋に到着
みどり池は雪に埋まっていますが綺麗な景色です。ここで標高2,097m。
ここで早くも少し休憩することに。
しらびそ小屋の有名な厚切りトーストは宿泊者だけが注文できるメニューなので、立ち寄りの自分達はチーズケーキセット700円とベーグルセット850円をオーダー。
コーヒーもケーキも大変美味しく、標高2,000mにある山小屋のメニューとは思えないクオリティ。さすがホスピタリティの高い八ヶ岳だけあります。
小屋の中でまったりしていると、目の前にこの小屋のマスコットであるリスさんが現れてくれました。窓越しですが、一心不乱に食べているので撮影も可能です。
東天狗とみどり池をバックに愛らしいリスちゃん。
しらびそ小屋でたっぷり休憩したのち、本沢温泉に向かいます。
ここからは緩やかな登山道が続き、最後に少し下ったところでゲート側からの登山道と合流します。硫黄の匂いが立ち込めてきて、そこから少し歩けば秘湯本沢温泉に到着です。
本沢温泉の小屋。立派な造りです。
ここでテン場の手続きとお風呂(2種類)の支払いを済ませ、明るいうちに野天風呂に入ることに。
この早目の行動がたぶん正解だったと思います。
小屋から5分ほど上がったところに野天風呂の入口があります。
川べりにたたずむお風呂、雰囲気あります!
先客さんがいらっしゃって上がられるのを待ってから貸切でいざ入浴。このように、太陽があたっているうちに入ったほうが良いです。
太陽が西側の稜線より下がってしまうと日影になり、体感温度が全然違います。
お湯がぬるめだと聞いていたのですが、湯の温度はぬるくはなくちょうど良いぐらい。
ただ、問題なのはお風呂からあがってから服を着る時。濡れた身体を氷点下の空気が刺すような感覚です。さっさと身体の水滴をとらないと凍えてしまいそう。
あとで聞いたのですが、お湯からあがる前に上だけ着てあがるのがこの時期の方法だそうです。自分は真っ裸であがってしまい、震えながら身体を拭き、ひいひい言いながら服を着ました(汗)
この野天風呂の注意点は2つ
①日が陰らないうちに入る 冬場は13時ごろまで
②あがる時は、上半身はお風呂に浸かりながら着る
これだけでかなり違うと思います。
そこからテント場に戻って、テントを設営。雪があまり積もっていなかったのと風がまったく無かったので、石による固定。
テント内であったかいお鍋と凍っていたビールを解凍して乾杯し、いつものことながら、そのまま即就寝(笑)
翌日も朝はゆっくり。朝ごはんを食べてから、もうひとつのお風呂「石楠花(しゃくなげ)の湯」へ。
こちらのお風呂はちょっと熱いぐらいのお湯加減。
着替えのスペースなどもゆったりしており、暖かくて野天風呂とはだいぶ違います。快適!
お風呂であったまったあとはテントを撤収して下山です、2日目は風が出てきており、硫黄岳の稜線上はかなりの風が吹いていそうです。
本沢温泉のテント場
今回のテン場、本沢温泉キャンプ場。テント一張り600円とお手頃です。トイレは小屋のものを利用なのでちょっと離れています。テント泊の場合はトイレ無料で利用できます。
水はテント場からすぐのところにある沢水が汲めます。そのもうひとつ上の沢のほうが水量が多いですが、温泉成分が混じっているらしく飲用には向かないようです。
Bora80と今回初めてLEKIのトレッキングポールを使ってみました。下りは凍っている箇所がいくつかありましたので、チェーンスパイクとポールを使って下山。
このぐらいの積雪であれば、やっぱりチェーンスパイクが有効でした。
ピークを踏まない山は本当に久しぶりですが、こんなまったり山行もたまにはいいなと思いました。
そして何より念願の野天風呂に入れてよかったです。
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