アルパイン気分で雪彦山 地蔵岳正面壁 上昇気流

雪彦山フリーマルチ 上昇気流 5.11b
K師匠と行ってきました、雪彦山。
雪彦山は昨年の温故知新以来、約半年ぶり。いまだ自分は地蔵岳の東陵にも登ってないんですが、「上昇気流」です。
来週、大台の「サンダーボルト」に行くので、フリーのマルチピッチに慣れるべく挑戦してきました。
ところが前日はかなりの雨。当日、雨はあがりましたが、山中は思いっきりガスっていて岩が予想通りにビショ濡れの状態。
「天候が悪かったら地蔵の東陵にしよか〜」とも話していたので、そうなるかとも思ったのですが、上昇気流に挑むことに。
東屋のところから撮影。靄がかかっていて幻想的。
それから上昇気流の取付に、すこし迷いながらも到着。先にも書いたとおり岩の状態は悪く、かなり濡れています。手も足も滑るのでかなり厳しいクライミングに。
1P 5.10b
師匠リード、自分はフォローで。師匠は慎重に進みながら、濡れた岩の上をよじ登っていく。真っ白なガスの中、20mぐらい上がったところが終了点。まだ薄っすらと目視できる感じ。自分も引き続き、濡れた手をパンツでゴシゴシしながら登る。セカンドなので怖さはないが、なんせ足が悪く、手も泥にまみれてホールドが掴めない…。これで核心3P目を超えられるんやろか?と不安になる。
結果、1P目はなんとかフリーで切り抜ける。
2P 5.10b
フォローで。(というか全ピッチフォローでした…)
このピッチからピン間隔が遠くなる。師匠は1P目同様、MOS。
自分は4ピン目を回収したあたりで、手が悪くなり行き詰まる。そばのリングボルトにヌンチャクをかけ、その場所をA0で超える。
そのまま終了点直下まで。安心したのが悪かったのか、その終了点のすぐ下で足を滑らせてフォール。
結果、A0と1フォール。ここで弱気の虫が現れ、3P目を前に懸垂で下降できんかな…という気になる。
3P 5.11b
A0、A1まつり。ますます霧が濃くなり、岩は乾かない上に視界も悪い。
師匠は3ピン目を取って、右上しようとするところで痛恨のフォール。その上に続く核心部分は相当に悪く、壁もかぶっているように見える。その後はA0を駆使して終了点へ。
自分は1ピン目を回収したあたりですぐに行き詰まり、そこからヌンチャクとスリングのお世話になりっぱなし。
フリークライミングとはかけ離れた、なんとも情けないクライミングに。
4P 5.10a+5.9
4Pと5Pに分けて登る方も多いこの最終ピッチは繋げての登攀。ロープの流れが悪くなり、師匠もロープアップがしんどかったとのこと。5.10aの終了点を過ぎてからも左へトラバースしていくこのルートは、4P目のところで一旦ピッチを切ったほうが良かったようです。
岩の間にロープが挟まり、ロープの流れが相当悪かったようです。それでも師匠はMOS。
自分もフォローで登り、最後はなんとかフリーで登りきれました。最後の5.9のピッチは晴れていれば高度感のある部分を大胆にトラバースしていく「怖楽しい」ルートとのことですが、この日は視界ゼロで下は真っ白。そんな気分は味わえませんでした。
最終ピッチの上がすぐ地蔵岳の頂上。8時半から登攀を始めて、登頂が13時40分ぐらい。5時間強のクライミングでした。
時間かかった〜。
地蔵岳のピークについてしばらく休憩していると、ガスが晴れてきました。
前に登った、不行岳や大天井岳も姿を現しました。晴れるの遅いっちゅうねん!
時間があれば、もうひとつ「友人登路」も行く予定だったのですが、この時間で厳しいとのことで核心ピッチの1P目5.11bだけを登ってみることに。
そこからまたも取り付きに行くまで少し道迷い。スマホで他の方の山行記録を見て、三峰南東壁へ。
ただ南東壁にはボルトがいっぱい打たれていて、どれが友人登路なのかがわからない。
そこでまたwebで検索したら、某ジムのスタッフさんが登っているページで友人登路とあたりをつけて登ってみたのですが、いきなりのきついハング、厳しいボルダームーブを強いられ登ることができませんでした。
師匠もおかしい、難しすぎるんちゃう?それにハーケンとか打たれていて、友人登路はオールボルトではなかったっけ?ということになり、リボルトされた方のwebページで確認すると、やはり違うところを登っていたことが判明。
師匠に謝ると、「これで次回にオンサイトのチャンスができたから良かった」と言ってくれた。優しい人です。
これが本当の「友人登路」。凹角部分を登る4Pで1P目が核心の5.11b。
この後、雪彦温泉で汗を流して、福崎インター近くのラーメン屋さんに寄って帰阪。
今回はフリークライミングというよりは、泥にまみれたアルパインクライミングのような登攀だったけど、自分にはいい経験になりました。A0の練習にもなったし。
来週は、いよいよサンダーボルト。これもキツそうやけど頑張ってきます。
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