2019年のGWは小川山へ

2019年のGWは小川山へ

小川山のスラブと烏帽子岩左稜線

2019年、平成最後のゴールデンウィークに初めて小川山へ行ってきました。

今年のゴールデンウィークは10連休の会社が多いので混雑必死かと思っていましたが、連休前半はあまり天気が良くない予報だったこともあり、人気の廻り目平キャンプ場も比較的空いていて、のんびりキャンプをしながらのクライミングができました。

初日はスラブの洗礼を受ける(汗)

キャンプ場から歩いて岩場へ。ルートはたくさんありすぎて選ぶのが大変なほど。クラックはできないのでスラブ、フェイスが並ぶ尾根岩の、とりあえず最初はここから的な岩場をチョイスして向かいます。

途中の展望台からは周りのたくさんの岩が見える

 

到着初日は、小川山名物のスラブをやろうということで、初心者向けというふれ込みの「ソラマメスラブ」へ。

アプローチでちょっと迂回してしまったせいで、大汗をかきながら岩場に到着。すでに数パーティーが取り付いていました。

さっそくソラマメスラブの一番やさしい「やわらかソラマメ」5.8にトライ。アップなのでマスターで気軽に登り始めたのですが、上部が意外に細かく、一本目なのもあってかなり緊張しながらなんとかオンサイト。足にしっかり乗れたら問題ないのですが、ランナウトしているので慣れるまでは怖い…。

今回同行してくださったIさん。

ノーヘルで登るNくん。

もうお一人、会の先輩Aさんを合わせて4人で順番に登り、次は隣の5.9+の「ソラマメ」に。

そらまめスラブ

最後のランナウトがスリル満点の「ソラマメ」。100岩場によるとスメアリング入門コースらしい。

そのあとは、ソラマメハング5.10cなどを登り、最後にスラブの5.9でフォール(笑)して初日は終了。岩場がかなり盛況でトップロープが張られている課題が多く、あまり多く登れませんでしたが、小川山のスラブの感じはなんとなく分かりました。スラブなので当たり前ですが、フリクションは良いが、怖い!

 

ソラマメハングを登るIさん、MOS。

自分も登らせてもらうが、ハングを超えるところで足を滑らせてしまいフォール…。

2便目で回収したが、これはFLしたかった。

 

 

初日はスラブをちょこっと登った感じで終わり、買い出しをして今晩はお楽しみの宴会です。

廻り目平キャンプ場は直火OKのキャンプ場なので、焚き火と一緒に天気の良い今晩のうちにバーベキューをしようということになり、ぜいたくにも焼肉です。

網とトングを金峰山荘でレンタル(網が300円、トングが100円)して、焚き火と炭起こしを始めましたが、なかなか火がうまく付かず、炭をいこらせるのに時間がかかりました。

せっせと小枝をかき集めて燃やす。

 

直火はコンロや七輪とは違って、炭をいい感じするのが難しかった…。でも苦労した後に焼きあがった野菜やお肉はまた格別!

 

ビールやら日本酒やら、たくさんいただき一番早く落ちました…(笑)

初日の晩はかなり冷え込み、氷点下でダウンパンツがあったほうが快適なぐらいでした。もうすぐ5月なのに寒かった〜。

翌日は烏帽子岳左稜線へ

朝はもっと早くに起きて出発するべきだったのですが、みんな昨夜しこたま飲んだせいか、やや遅出に。

しかも林道から分岐する箇所を通りすぎタイムロス…。

写真の看板のところから沢へ降り、堰堤のところを渡渉します。

 

渡渉して少し進むと、マラ岩方面との分岐があり、そこを右へ進む

 

そこから少し進むとケルンをあるので、今度は左手に入ります。

 

緩やかな登りを進むと前方に烏帽子岩が見えてきます。

 

ガレたモレーンに出るので、そこから15分ほど登る。

要所にケルンが積んであるので目印に。

 

ガレた尾根を登っていくと烏帽子沢が分かれる部分にケルンがあるので、ここから右手の樹林帯に入る

前方にもケルンがあるので目印に

 

そこから少し進むと左手にテープがあり、その前方の木の生えた岩の部分が烏帽子岩左稜線の取り付き地点。

備忘録として記録しておきます。

烏帽子岩左稜線取り付き地点

 

さて、ここから18ピッチのマルチクライミングがスタート。

やや遅出でさらに途中で道を間違え、さらに先行パーティーが登攀中だったため、1パーティー目のスタートが9時、自分達2パーティー目が9時半ごろになってしまい、18ピッチもあるのに時間大丈夫?とやや心配になるが、もはや登るしかない。

1P目からボルトなどは一切なく、立木やカムでランニングをとりながらのクライミング。

これはフリーというよりはアルパインクライミング。2P目も案外悪く、5.7でも油断できないクライミングになる。

 

4ピッチ目の5.8

階段状のクラックを登る。カムをいくつか決めながら登るがランナウトが激しく、フォールすると間違いなく怪我をするので、絶対落ちれない。核心部分に残置ピトンあり。

 

このルートは全体的に歩きが多い印象でさほど難しくはないが、写真のような感じの歩きのトラバースあったりして、絶対フォールできないルートなので、クライミングテクニックがどうとかではなくメンタルとの戦い。

 

登ってきた稜線、まだ全体の半分くらい?この時点で12時ごろ

 

高度感もあって眺めは抜群です、しかし気温低めで風もあって寒い…。

 

13ピッチ目にあるハンドクラック

グレードは5.8だが、クラックの下は切れ落ちており、ランニングはカムのため、ここもフォールするとなると恐ろしい。

 

このクラックは時短のため、Iさんリードのあと、3人はトップロープで登る。

Nくん、ハンドジャムを決めながら登攀。自分も普段クラックを登らないので、必死のパッチでなんとか登る(汗)

 

このあと懸垂下降と登り返しのピッチがあって、16ピッチ終了点まで到着。この時点で17時。

想像以上に時間がかかり、このあと最後の核心であるチムニーを登れば終了だが、ここからエスケープできるので時間的なこともあって、本日はここで終了。

16P終了点のコルから下降します。

やや不明瞭な踏み跡を辿って、40分ぐらいで旧林道に出る。ここからキャンプ場までは10分足らず。行動時間約9時間でお腹いっぱいのクライミング。それにしても寒かった〜。

この日は、天気が悪くなる予報でしたが夕方から夜半にかけて雨が降らずにもってくれていたので、再度焚き火を囲みながら宴会。またもや懲りずにお酒をかなり飲んで、この日も一番に寝落ち。

日が変わるあたりから雨が降り始め、夜のあいだにかなり降って、翌日も終日雨予報だったので雨でも登れる鳳来に急遽転戦することに。

移動しながら温泉に浸かり、一日レストにあてることにしました。

続きはコチラ、鳳来クライミング